Pediatric Dentistry 小児歯科について
小児歯科は、子供たちの虫歯を治すだけではありません。
子供たちは毎日、心も体も成長しています。
そのため、虫歯や噛み合わせの問題、歯の生え変わりの異常など、成長に悪影響を及ぼすさまざまな要因を早めに見つけて、除去してあげなければなりません。
その一番最初のステップとして、私たちはお子様と良い関係を築くことを心がけています。保護者の皆様にも、ぜひご協力をお願いします。
子供のうちから歯のケアの習慣づけをしましょう!
乳歯が1年数カ月で生えてくるのに対し、永久歯は5~6年かけて、じっくりと生え替わります。数は乳歯20本に対して永久歯は28本。親知らずを含めると、全部で32本となります。
乳歯と永久歯のいちばんの違いは、永久歯は二度と生え替わらないということ。乳歯から永久歯に生え替わる不安定な長い時期に、虫歯をつくらないようにするためには、何といっても乳歯の段階からしっかりと歯をケアすることが大切になります。
大切な歯が将来、かぶせ物や入れ歯、インプラントなどにならないように、乳歯のうちから適切な歯のケアを習慣づけて、大人になっても虫歯になりにくいお口の環境をつくってあげましょう。
虫歯を予防する3つの基本
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Point 1
- 食生活のリズムが大切です
- 3度の食事を中心に、おやつの回数は1日1回を目標にしましょう。甘い物に限らずどのような食べ物や飲み物でも、回数が多くなったりダラダラといつまでも飲食したりしないように注意しましょう。また、1回に与える量を少なくすると、満足感が少なくかえって飲食回数も増え、虫歯が増える原因となるので、注意が必要です。
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Point 2
- 歯を強くする
- 普段の食生活でバランスのよい栄養食を規則的にとり、歯質のよい強い歯をつくりましょう。また、年齢に応じたフッ化物の応用でむし歯になりにくい歯にします。
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Point 3
- 虫歯菌を減らす
- 歯ブラシによる正しいブラッシングとデンタルフロスを使ったフロッシングでむし歯菌のかたまりであるプラーク(歯垢)を取り除きます。
ご家族でプラークコントロールをしましょう!
虫歯の原因となるミュータンス菌は子供の歯が生え始めた頃(1~2歳前後)、親御さまから子へ感染すると考えられています。
3歳ぐらいまでは感染の機会をなるべく少なくする事が重要です。
お母さんやお父さんのお口の中にミュータンス菌が多いと、それだけ子供にうつる率が高くなります。お母さんもお父さんもともに虫歯があったら治療し、予防をすることが重要となります。
お子さまの主な歯科予防措置
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Prevent 1
- フッ素塗布
- 乳歯・永久歯ともに、定期的に塗布することで歯質を丈夫にし虫歯予防を防ぎます。さらに、口の中を虫歯になりくい環境にすることが出来ます。
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Prevent 2
- シーラント
- 奥歯の溝に薬を流し表面のでこぼこを無くす事で、汚れがたまり難くなり虫歯を出来にくくします。
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Prevent 3
- 定期検診
- 特に虫歯がないようでも定期健診を受けることにより、乳歯の時の虫歯の早期発見や予防が出来ますので、定期健診を受けてお子様の歯の予防をしましょう。
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Prevent 4
- 歯みがき指導
- お子さまに合った磨き方を歯科衛生士がやさしく指導します。どう使えばよいか、アドバイス致します。
小児歯科のよくある質問
お母さん、お父さんからよく聞かれる小児歯科にまつわる質問集です。
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- 歯みがきはいつからおこなえばいいの?
- 乳歯が生え始めたら歯みがきをし始めましょう。しかし、最初のうちはちゃんと磨かせてくれないのが普通です。
まず子どもをあお向けに寝かせ頭を保護者のひざの上にのせ口の中を観察することからです。また清潔な指で口の中を触ることもよいでしょう。特に上唇の裏を触られるのを嫌がります。少しづつ伸ばしてあげると子どもは口をいじられることに慣れてきます。
初めのうちはガーゼや綿棒などで清拭してあげればいいでしょう。
お菓子を食べるようになってから急に歯ブラシをしようとしても、なかなか受け入れてはもらえません。「歯磨き」という行為を習慣付けることが大切です。
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- 歯みがきは1日何回必要ですか?
- なるべくなら毎食後が良いですが、この時期は慣れることが重要なので、お子様の機嫌が良い時や親御様に余裕があるときに行いながら慣れさせていきましょう。寝ているときは虫歯菌が増殖しやすいので寝る前は必ず歯磨きをするように心掛けましょう。
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- 子供が歯磨き粉を間違って飲んでしまいました。大丈夫ですか?
- 歯磨き粉の中には、研磨剤、潤滑剤、発泡剤、香料、甘味料、フッ化物などが含まれていますが、普通の使用量であれば、飲み込んでも心配はいりません。
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- 指しゃぶりをやめないとどんなデメリットがあるの?
- 指しゃぶりをやめないと下記のような影響があります。
- 歯並びが悪くなる原因になります
- 上下のあごの位置関係が悪くなりやすい
- いつも口を開ける癖がつく
- 言葉の発音が悪くなる
- 顔立ちに影響が出る
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- 歯並びは遺伝しますか?
- 歯並びは、かなり遺伝的要因が強いとされているので、赤ちゃんも将来歯並びが悪くなる可能性があります。赤ちゃんの咬み合わせにいつも注意してみるようにして、もし、異常があった時は、御相談してください。そして、当院では歯並びの治療(矯正歯科治療)は4歳位から可能なので、その前から、定期的に診査を受けることをお勧めします。
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